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医療技術室
高気圧酸素治療
高気圧酸素治療について(第一種治療装置)
大気圧よりも高い気圧環境(2気圧以上)の中で高濃度(100%)の酸素を吸入することにより病態の改善を図ろうとする治療で、特殊な酸素療法です。治療は非侵襲的に行われ約90分間の治療中はテレビやビデオ等を見ながらリラックスした雰囲気で受けられます。重症の患者様にも心電図モニターで観察しながら安全に行っています。
当院では平成2年11月より高気圧酸素治療装置を導入以来、数多くの疾患を扱い、有効であることを立証してまいりました。また本装置は透明ドームのため患者様の不安も少なく圧迫感を感じることもなく安心して治療を受けて頂くことができます。
高気圧酸素治療をわかりやすくご説明すれば2気圧以上(水深10m)の高気圧環境のカプセルに入って約90分間、純酸素を吸入することにより身体に十分な酸素を供給し組織の酸素欠乏状態を改善する特殊な治療法です。
私たちの身体を構成している細胞は生命を保つために、絶えず大気中の酸素を肺へとり込んでガス交換をし各細胞へ送り込んで、これにより、個々の細胞は正常な機能を維持しています。
わずかでも,酸素の供給が不充分であったり,途絶えたりすると細胞の機能が低下したり、細胞が死滅したりして、臓器としての機能が低下、最悪の場合には停止致します。生命維持に重要な臓器であれば、まかり
間違えば死を招くことにもなりかねません。
神経系がその最たるものです、このような場合に、高気圧酸素治療を行えば各種の低酸素性障害は速やかに改善されることになります。
高気圧酸素治療装置の種類
☆ 第一種治療装置の一人用装置はカプセル内を純酸素で加圧する場合には純酸素を直接吸入し、空気加圧する場合にはマスクで純酸素を吸入します。
☆ 第二種治療装置の多人数用装置は治療室全体を空気のみで加圧し、患者さまはマスクから、純酸素を吸入します。
当院のタイプは第一種治療装置(純酸素加圧)の一人用装置です。
高気圧酸素治療の原理
大気圧の室内で純酸素を吸入する方法もありますが、高気圧下で純酸素を吸入することで大気圧の数倍の酸素を体内に供給することが可能になります。
人間の体内で酸素は血液中に含まれる赤血球のヘモグロビンと結びついて各細胞へと運ばれます。大気圧下で酸素を大量に吸入してもヘモグロビンが飽和してしまうとそれ以上は運ばれません。そこで気圧を高めることで血液の水分中にも大量の酸素を溶解させてより多くの酸素の運搬を可能にしました。
【ヘンリーの法則=気体(酸素)が液体(血液)に溶解する量は気体の分圧に比例する】
高気圧酸素治療の治療効果について
☆ 多量の溶解酸素による低酸素の改善効果
一酸化炭素中毒、多量出血及び出血性ショック
心筋梗塞、末梢閉塞性疾患、熱傷、凍傷など
☆ 溶解酸素と圧力の物理的効果
空気塞栓、減圧症、腸閉塞、脳血栓など
☆ 酸素の毒性を逆用する効果
嫌気性菌及びその他の感染症、ガス壊疽
悪性腫瘍
最後に・・・
適応疾患及び高気圧酸素治療に関しましては何でもお気軽に当院医師にご相談下さい。
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